ダイニングルームが広々と明るくもなった。どの家族にも「文化」というものがある。そして、家族の文化は、やはり「食」に始まり、「食」に終わるのではないだろうか。料理をして、ともに食べるという行為は、家族にとってそれほど大事な要素である。その「食」を、たいていの家では妻が演出するわけだが、夫だって共演する必要がある。そのためには、キッチンができるだけ開放的で、ダイニングと一体になっているほうがいい。私の家では、それがキッチンリフォームのコンセプトとなった。
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同時にそれが、私にとって新しい家族を再構築するワンステップであり、私たち一家の「文化」ともなった。もちろん、奥様がたのなかには、料理中の姿を見られたくないというタイプの人がいる。鶴の機織りではないが、家族にとってそれはそれで楽しみだ。「今夜は何が出てくるんだろう」と思えば、よけいに期待は膨らむし、腹も減る。そういう演出のしかたもある。料理好きで、朝から晩までキッチンにこもり、何やかんやと動き回っている奥さんもいる。この場合は、キッチンはやはりある程度、区切られたもののほうがいいだろう。LDKをひとまとめにしてしまうと、ダイニングテーブルやリビングのソファに座った家族も1日中、落ち着けなくなってしまう。家族の文化は、家族によってさまざまなのである。だから楽しい。わが家なりの家族の文化を、まず自分自身が認識すること。そして、家事や育児の中心にいる妻の体質に合わせること。そうすれば、キッチンやダイニングルームの形はおのずから決まって快適になる。