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装飾的なものは排除する

2011.11.12

外観の問題は、彼らをしてもなお理屈には乗りにくかったのである。この伝統はハビタ派の人々の間でも、立派に受け継がれている。実際のところハビタ派では、外観を気にしないという姿勢が、どんな外観でもいいという姿勢とは決してならず、華美なもの、装飾的なものを排除する姿勢につながっている。モダニズムの初期の住宅を思わせる白い豆腐のような住宅、あるいは白く四角い住宅公団のようなアパートは、その合理性によって良しとされるが、ペンション派のような住宅は厳しく否定される。

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これはこれで充分外観を気にしている証拠である。ハビタ派の人々の、この本音と口先を使いわけるパラドキシカルな姿勢自体がモダニズムと共通のものであり、かつその姿勢から導き出された装飾の排除という結論も、まぎれもなくモダニズムが到達した結論と同じ結論である。これはモダニズムとハビタ派が共有する「ゼロから始める」という姿勢が、歴史的な蓄積を前提とする装飾という建築的ヴォキャブラリーと、元来、相容れない性質のものだからである。「ゼロから始めた」近代建築家の中には、「装飾は罪悪である」と言い切った人間までいるほどである。